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馬三郎25時

平地で大きな経験をした小坂騎手に注目

 華やかなメンバーが顔をそろえた阪神JFは1番人気のブエナビスタが2歳女王の座に輝いた。それにしてもケタ違いの強さだ。現状で比べるのは古馬に失礼かもしれないが、ウオッカ、ダイワスカーレット級の大物がまた牝馬から誕生。来春が楽しみになった。

 その阪神JFは17頭もの1勝馬が6つの枠を争う抽選に臨んだ。ブエナも運良く突破して栄冠をつかんだが、その中には気になるジョッキーもG?への出走権をつかんだ。フキラウソングに騎乗した小坂忠士騎手だ。障害ではおなじみだが、個人的には平地でのガッツある騎乗がお気に入り。デビュー8年目での平地G?初騎乗。さぞかしうれしいだろうと思い、レース前の彼に直撃してみた。

 ―G?やね。今の気持ちは?「ケイコでまたがって、いい背中をしているなと思いましたよ」。意表をついた回答にあっけにとられていると「僕のことですか。ドキドキしてますって言った方がいいですかね」と笑顔で返された。

 コウエイトライとの名コンビでJG?を6勝。通算でも障害重賞9勝を挙げており、JG?では2着の実績を残している。「障害で大きいところを乗っていますからね。意識はしていません。せっかくこういう舞台で乗れるんですから楽しみです」と力強く語ってくれた。それもそうだ。目の前に高くそびえる障害。それを馬にまたがりながら飛び越えていく。障害ジョッキーは勇気と度胸がないと務まらない職業なのだ。違う角度からそのすごみを感じることができた。

 レースの結果は15着。「勝ち馬と同じところにいたんですけどね。まだ頭が高かった。これから良くなってくると思います」とちょっぴり悔しい顔に。それでも「いい経験ができました。関係者には感謝しています」と再び笑顔で締めてくれた。新たな経験を積んだ彼の騎乗に注目していきたい。

(関西デイリー・矢野幸一)

2008年12月16日