馬三郎25時

妹尾和也

重たいダートも面白いのにな…

　第１回にふさわしいレースとなったカペラＳ。横山典騎手の手綱さばきにしびれ、ビクトリーテツニーが樹立した１分８秒７という日本レコードに衝撃を受けた。

　スピード感があり、見ていて本当に面白かったが、『ゴール前でズブズブになるような重たいダートでの競馬が少なくなったな』とふと思った。

　５年前と中山ダート1200ｍ（古馬500万）の平均勝ち時計を比較すると

03年　１分12秒８（計34Ｒ）
08年　１分11秒５（計26Ｒ）

　明らかにスピード化が進んで、ひと昔前の時計のかかる中山とイメージはなくっている。また、ほかの競馬場間でも砂質の差が小さくなった印象を受ける。昔のように競馬場ごとにもう少し軽い、重いという差があった方が、各馬の適性が出て馬券的にも面白いかなと個人的には思うのですが…。

（編集部・妹尾和也）

2008年12月21日