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馬三郎25時

浮いた存在になりつつある朝日杯FS

 G?であれば競馬ファンの大半が心躍る。記者も同様である。ただ今年の朝日杯FSには思ったほど胸の高鳴りを感じなかった。

 素質馬が年末の阪神・ラジオNIKKEI杯2歳Sへ流れる傾向の強い近年。今年は番組改編で朝日杯FSの翌週にラジオ―が行われるため、より一層両レースの対比が行われやすい状況であること、そして早くもダービー馬の呼び声高いリーチザクラウンが阪神へ向かうことが興味をそいだ原因と思う。個人的にはラジオ―の方が興味深い。おそらくファンも同様だ。

 ある有力2歳を抱える調教師が「クラシックを見据える上で、朝日杯FSを使う理由が見当たらない」と回避したが、この言葉に問題が集約される。競馬は継続性の強いスポーツ。これは出走させる側だけでなく、ファンからしてもそうである。トライアルやG?といった番組的な視点のみならず、血統やデータ等、蓄積させた知識と記憶が馬券予想の基であり、またそれが楽しみだ。

 朝日杯FSの勝ち馬は02年以降、その後のG?勝利がなし。明らかに“単発”傾向の強いG?であり、2歳という将来へつながる面々が出走するはずが、いまや早熟性の強い馬の最終決戦。その事実が番組改編等で浮き彫りになった年として記憶されるだろう。

 全G?の中でも浮いた存在となりつつある。現時点で施行時期における改善策は思い当たらないが、少なくとも中山マイルのG?や重賞増設など、少しでも流れの上で関連性を持つレースとなってほしい。

(東京デイリー・豊島俊介)

2008年12月23日