馬三郎25時

坂本卓也

「競馬記者」と言い続けられる仕事を

　「こち亀」と「はじめの一歩」は欠かさず読んでいるが、以前よりマンガを読む機会がめっきり少なくなった。ただ、最近読む雑誌がもうひとつ増えた。

　お目当ては、競馬を題材とした「ウイニング・チケット」。発行に携わった馬三郎の弥永さんが仕事場に持ってきたのがその漫画との出会いだが、それ以来、毎週チェックするようになってしまった。

　内容は、漫画だけに少し現実とはかけ離れているものの、競走馬を管理する上で必要な人のきずなや競馬社会のダーティーな部分を見事に描いている。主人公の“二階堂駿”が牧場主兼馬主の設定だけに、物語は牧場中心で進んでいるが、そのうち登場人物に“競馬記者”が出てくることを密かに期待している。

　というのも、いまだに自分の仕事を説明、理解してもらうのに少し苦労している。それでも「ご職業は？」と聞かれたら、「新聞記者」ではなく、「競馬記者」と言い続けられる仕事をしていきたい。

　（美浦想定・坂本卓也）

2009年01月14日