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馬三郎25時

塩手智彦

北国の地方騎手を救済するいい方法はないものか?

 JRA日本中央競馬会は年明けの金杯からスタートして、暮れの有馬記念で1年が終わる。つまり、1年を通してずっと競馬が行われているわけだ。それに対して北海道や北陸の地方競馬は、春ごろからスタートして11月か12月で終了する。それだけに雪が多い地方の所属騎手たちは、冬の時期は競馬を離れてそれぞれ暮らしている状態。その間の収入は各自で考えていかなければならず、厳しい生活を強いられているのが現状だ。

 そんな中、金沢競馬所属の藤田弘治騎手が期間限定で美浦に出張し、精力的に調教をつけている。和田正道師が引き受け調教師となり、約1カ月の間、和田厩舎の馬の調教を手伝っている。調教中はJRA関係者と区別するためにピンクのヘルメットを着用しているので、スタンドから見ていても目立つ存在だ。

 忙しい調教の合間をぬって本人に美浦トレセンの感想など、色々な話を聞かせてもらった。「まず印象に残ったのはケイコから抜群の手応えで、進んで行く馬がとても多かったこと。抑えきれないぐらいの手応えで走る馬も結構いるからね。地方競馬の馬はズブい馬が多くケイコでも苦労することが多いけど、JRAの馬は今すぐにレースをしても対応できそうな感じ。走る馬の感触を直に肌で味わえる機会はなかなかなく、本当にいい経験をさせてもらっています」と話してくれた。

 今回は調教騎乗限定の免許だが、仕事がなくなる北国の騎手を救済する意味でも冬場のレース騎乗の免許を発行できないものか。出稼ぎにきた藤田騎手を見て、そう思わずにはいられなかった。

(美浦想定班 塩手智彦)

2009年01月21日

著者紹介

塩手智彦

塩手智彦

 この世界にどっぷりとつかり、気付けば厩舎取材班ひと筋で20数年が経つ。マイペースながらも、着々と人脈を拡げてきた。常識にとらわれず、取材で得た情報を予想に反映させて、大穴ゲットといきたい。1971年6月10日生まれ、東京都出身、B型。