馬三郎25時

竹村浩行

反動で再放牧なんてのは、こんな感じかな…

　先日、休みを利用して安藤、安里、浜口記者らとともに近くのスキー場へ遊びに行った。スキー
なんて装着するのは高校の卒業旅行以来、もう15年ぶりぐらいになる。おまけに、普段から何ひと
つ調教（運動）を積んでいないので、いきなりの実戦でどこまで動けるか、の不安はつのるばかり
だった。「ケガをせず、無事に帰宅する」…その日の我々の目標が全員一致で決まったのである。

　ゲレンデの出来事はさておき、帰りの車中は久しぶりに体を動かした熱気と、おっさんたちの汗
くさい臭いでムレムレだった。臭いの原因が寒さ対策でパンストを履いていた自分にあるような気
もしたが、それは黙っておいた。まあ、とりあえずケガもなく、全員笑顔で帰れたのは何よりであ
る。

　しかし、夜の打ち上げのときから地獄は始まったのだ。関節の可動部がぎこちなくなっているの
は感じていたが、居酒屋を出るときにはもう体がパキパキになっていた。次の朝など何もしなくと
も腰や背中に痛みが走り、完ぺきな異常歩様に…。パドックを周回しようものなら、一番に消され
るのは間違いないほどである。その後、３日間は満足に動けなかった。長期休養明けの馬が、使っ
た反動で再放牧…なんてのはよく聞く話だが、まさにそんな感じだ。普段からの鍛錬がいかに大事
かを思い知らされたきょうこのごろである。

　余談だが、スキー場のリフトに乗り損ねて、緊急停止ボタンを押されたのは何を隠そう私だ。あ
のとき、待たされた方々には本当に申し訳なく思っております。この場を借りてお詫びしたい。

（栗東時計班・竹村浩行）

2009年01月29日