馬三郎25時

秋山哲範（あきやま・てつのり）

「ＴＥ○ＧＡ」で感じる、ばんえい競馬の資金難

　１月に東京デイリーから馬三郎編集部へ転勤となった。なぜか馬三郎はデイリー神戸本社内で作成されており、人生初の単身赴任生活を送っている。

　寂しい一人暮らしを支えてくれているのは、送別会でデイリー競馬班からプレゼントされた「ＴＥ○ＧＡ」。ケンドー小林が「08年最大のヒット商品」と絶賛しただけあって、これがとても気持ちいい。自宅に帰省した際、嫁さんとできるかどうか不安になるくらいだ。

　「ＴＥ○ＧＡ」を使うたびに、グリーンチャンネルで見たばんえい競馬の種付けシーンを思い出す。種牡馬は牝馬にまたがって一生懸命腰を振っているのだが、ナニが突き刺さっているのは牝馬の秘部ではなく１メートルもある巨大なオ○ホール。資金難にあえぐばん馬の世界では、一度に採取した精子で３頭の牝馬に受精させることがある。コスト削減のためにひねり出された人間の知恵だが、そうとも知らず恍惚（こうこつ）の表情を浮かべる種牡馬がかわいそうだった。

　でも彼らはオ○ホールと言えども、女体に触れた上に、ちゃんと“中出し”している。ばん馬の種牡馬以上に哀れなのは「ＴＥ○ＧＡ」を繰り返し使うために外へ出している自分なのかもしれない。

（編集部・秋山哲範）

2009年02月01日