馬三郎25時

玉川祝

25年も破られない『すごい記録』

　１月24日のアレキサンドライトＳでカジノドライヴが完勝。ドバイＷＣ制覇へ好発進を切った。リプレーを見るとなるほど強く、アナウンサーも「49秒９！好タイムで圧勝だ！」と力強く実況していた。でも、考えてみればレコードではなかったわけだ。

　「そういえば、中山のダート千八はしばらくレコードが出てないなあ…」と思い、新聞のレコード欄を見ると、そこには『Ｓ58年１月６日　１分48秒５　キヨヒダカ　郷原』という印刷文字が載っていた。

　興味を持ったので?郷原騎手?に聞いてみた。と言っても、現在の郷原ではない。その父である「剛腕」と称された郷原洋行元騎手（現調教師）のことだ。

　開口一番、「25年以上前のことだから細かいことは忘れたけど、?絶対レコードで勝つ！?と、強い気持ちで臨んだことだけは鮮明に覚えているよ。逃げ切りだったんだけど、最後までビッシリ追ってやった。レース後はしてやったりの思いだったね」と懐かしそうに笑顔で語ってくれた。

　師は今回の競馬をラジオで聞いていたそうだが、「正直破られると思っていた。ＪＣダートが中山で行われた時も同じ思いだったんだが、本当に破られないねえ。?すごい記録なんだ…?とつくづく思うよ」と話していた。この大記録いつ更新されるのだろうか。　　　

（美浦想定班・玉川　祝）

2009年02月06日