馬三郎25時

浜口和也

今後は個人的な思い入れや主観を強く予想に反映したい

　つい先日、実家に帰った時の話。どうやら家を改装することになったらしく、約４年間ほったらかしにしていた我が部屋も整理しなくてはならなくなった。

　大学時代の講義ノートや高校の卒業アルバムなど懐かしい代物と久々に対面したのだが、当時から趣味であった競馬関連ものも大量に出てきた。雑誌の付録のポスターやＵＦＯキャッチャーで取りまくった馬のぬいぐるみ、パソコンの競馬ゲームまで転がっていた。当時は当然、馬券を買ったりできなかったわけだが、「よくもまあ、こんな情熱があったものだ」と過去の自分に感心してしまった。

　現在は趣味でなく仕事として競馬に携わっているが、当時とは見る感覚が違うし、情熱を傾けるベクトルも若干異なる。良い意味なら「客観的」だが、悪く言えば「淡泊」なようにも思える。競馬記者なら仕方のないことなのかもしれない。だが、競馬ファンの感覚を失えば、おそらく良い新聞は作れない。そんな気がしてならないので、今後は個人的な思い入れや主観も、できるだけ強く予想に反映していきたいと思う。まあ、好成績につながるかどうかは分かりませんが…。

（栗東時計班・浜口和也）

2009年02月08日