馬三郎25時

佐野裕樹

３月のデビューが楽しみな双子ジョッキー

　ＪＲＡ騎手課程・第25期生の卒業式が10日、千葉県白井市の競馬学校で行われ、今年は新たに５人のジョッキーが誕生した。その中でも注目は、13年ぶりの双子ジョッキーとなる、國分優作君と恭介君だ。

　お互いに「一番意識する相手」と早くもライバル心を燃やしているが、18年間同じ屋根の下で暮らしてきた２人だけに、美浦と栗東で別れて暮らすことには少し寂しい様子だ。

　美浦・国枝厩舎に所属する優作君は、技術が優秀な卒業生に贈られる「アイルランド大使特別賞」を受賞。昨年ブレークした三浦騎手に、追いつけ追い越せと期待が高まるばかりだ。

　どんな騎手なのか、国枝師に直接聞いてみると「とても素直でまじめ。騎乗フォームもしっかりしているし、あとは実戦経験を積むだけだね。みなさん、調教師ともども、国分優作をよろしくお願いします」。大きな期待を寄せているのはもちろんだが、“宣伝”も忘れなかった。

　早ければ３月１日にデビュー予定だが、?直線で兄弟の激しい叩き合い！?なんてシーンが見られる日がすぐにやって来るかも知れない。そして03年の皐月賞みたいに、勝った方が負けた方の頭を?ポカリ?と叩くようなことがあれば、さぞかし盛り上がることだろう。この２人のパフォーマンスに注目したい。

（美浦時計班・佐野裕樹）

2009年02月13日