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馬三郎25時

騎手が並足で恐怖感!栗東逍遙馬道の威力絶大

 3月からG?戦線がいよいよ本格的に始まる。それは同時に、西高東低を強く感じる季節でもあるのだが…。東西間で格差の生まれる最たる要因が施設の違いという声は、読者のみなさんも耳にしたことがあるだろう。果たしてどれほどの違いなのか。昨年末、騎手として異例の栗東留学を果たした後藤に分かりやすく解説してもらった。

 「向こうの坂路は、とにかく馬に負担がかかる。坂路を上る力を比較すれば、関西の新馬と、こっちの1000万下の馬が同じくらい」。当然、レースにおいては経験や気性面なども左右するが、純粋なパワーにおいてはそれほどの差がある。

 関西馬のパワーの源は坂路だけでなく、逍遙(しょうよう)馬道によるものが大きい。非常に起伏が激しく、「逍遙馬道を50分歩くのと、15―15のキャンターを2周するのは同じエネルギー消費量になる。だからあそこを毎日、並脚で歩くだけでも、鍛えられ方が全然違う。初めて角居厩舎の馬に乗った時はビックリした。並脚なのに、こっちが持って行かれる感じ。乗っていて怖いくらい」。数々の一流馬を知る男が、並脚で恐怖感を覚える。それほど踏み込みの力強さが異なるのだ。

 施設の違いは致命的であり、関東記者としても格差は寂しいところ。ただ「重い馬場になると、関西馬との差がものすごく出てくるんだ」という言葉は、馬券ファンとして見逃せない。パワー優先の状態が続く今開催の中山芝。関東馬を応援しつつ、馬券は関西馬をより厚く。心と財布のバランスを取りながら、春シーズンを楽しんでいきたい。

(東京デイリー・豊島俊介)

2009年03月10日