馬三郎25時

石堂道生

ロジユニヴァースに感じちゃう

　先週は弥生賞、チューリップ賞、牡馬・牝馬のクラシックを占う大事な一戦が行われた。ともに断然人気が楽勝するという絵に描いた様な結末だったが、特にロジユニヴァースは無敗での制覇。過去をさかのぼると、シンボリルドルフの名前はもちろんだが、Ｇ?に格上げとなった後もフジキセキ、アグネスタキオン、そして記憶に新しいディープインパクトといった名馬達が同レースを無敗で制しているのはあまりにも有名。久々に関東馬からクラシックで主役を張れる逸材が現れたのだ。

　この状況を目の当たりにし、妙なワクワク感で気分が高揚する自分がいる。まだ筆者が記者になる前。今ほどパソコンが進化していない時代、暇さえ あればレースを録画したビデオを擦り切れるぐらい見入っていたころのことをふと思い出した。あの時の感覚があるからこそ記者としての自分がいるのだと改めて感じさせられた。

　昔、記者になりたてのころ、不甲斐ない仕事の取り組みに対して、とある先輩に「お前は本当に競馬が好きなのか？辞めちまえ！」と怒鳴られたことがある。今なら面と向かって言い返せるだろう。

（美浦時計班・石堂　道生）

2009年03月11日