馬三郎25時

フランスで走ってホシーノ！

　夜が明けるのが早くなり、先週から美浦トレセンの調教開始時間が午前７時から６時に。個人的には６時スタートが一番仕事がしやすい。美浦の朝の空気はまだ少し冷たいが、木曜日には膨らんでいた桜のつぼみが一気に開花。ウグイスの鳴き声を耳にするたび、春の気配を感じている。

　すでに紙上に掲載されたが、先週の火曜日の午後にはハシッテホシーノに会いに美浦を訪れた、ほしのあきさんを取材した。「背が伸びたし、落ち着きも増したみたい」と愛馬の成長ぶりにご満悦の様子。事実、洗い場につながれていた馬は前走時よりも数段良くなっており、出走が予定されているフローラＳ（２６日・東京）にはまだ間のある今の段階でも毛ヅヤ、馬体の張りとも申し分ない。「人気や話題ばかりが先行しているように思われがちだけど、この馬は相当走るよ」と管理する手塚師もかなりの手応えをつかんでいる。「ドバイでのウオッカのレースに、ホシーノちゃんを重ねて見ていました。でも、ホシーノちゃんはドバイよりもパリが似合いそう」と名付け親の夢はフランス、凱旋門賞へ。

　ブエナビスタを中心に繰り広げられる今年の３歳牝馬路線。昨年のリトルアマポーラには期待を裏切り続けられ、唯一印を落としたエリザベス女王杯で勝たれるという散々な結果だったが、今年は“いいオンナ”を見極めたいと思っている。

（関東デイリー・坂本卓也）

2009年04月07日