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馬三郎25時

世界最高峰の頂を目指す“笹田イズム”

 先日、笹田和秀調教師とじっくり話す機会を得た。3月の開業から、そろそろ2カ月が経過。「2、3勝はできると思ったけどね(現在1勝)。やはり甘くはなかった」と、先人たちの苦労を身にしみて感じている。だが、笹田師にとっては想定内だったようで「成績よりも、まずは僕のスタイルに従業員がなじんでくれることが先決。だいぶ“笹田イズム”が浸透してきたと思いますよ」と焦りは見られない。

 笹田師といえば、名門・伊藤雄二厩舎の番頭格として幾多の名馬に携わった馬造りの名人。ダイイチルビー、ウイニングチケット、エアグルーヴ…名を挙げればきりがない。1度も重賞に縁がなく定年を迎える人も多いなかで、これだけの貴重な経験ができる人はひと握り。調教師としても、きっと素晴らしい名馬をターフへ送り出すことだろう。

 なにげなく、師に「やはり一番獲りたいG?はダービーですか?」と聞いてみた。すると、意外な答えが返ってきた。「伊藤雄厩舎のときから菊花賞が獲れなかった。その流れを引き継いで、まずは菊花賞を獲りたい」。そして、間髪入れずに「あとはジャパンCだね。第1回で受けた衝撃が忘れられない。当時は島崎厩舎で持ち乗り助手をしていたけど、第2回のときは頼み込んで国際厩舎に寝泊まりしたぐらい(笑)。JCを勝てる馬が出れば、ぜひ外国のG?に挑戦したい」と海外遠征への思いをはせた。

 名門厩舎の流れを継承しつつ、世界最高峰の頂を目指すのが“笹田イズム”。スタミナに富んだ菊花賞馬をつくり上げた先には、今週行われる天皇賞・春も見えてくる。その夢はJC、そして世界へ―。52歳の挑戦を目いっぱい応援したい。
(関西デイリー・松浦孝司)

2009年04月28日