馬三郎25時

一瀬正人

思い出すゴールデンウィークのかきつばた記念

　世間はゴールデンウィーク真っただ中。世の中には１６連休もとる人がいるとかいないとか。うらやましい話だと、愚痴を言いながら、本日、名古屋競馬の交流重賞・かきつばた記念を編集部で観戦した。

　かきつばた記念と言えば、筆者にとってどの交流重賞よりも思い出深い。０３年、アグネスデジタルのファンだった当時学生の筆者が、残り少ない現役生活だろうデジタルの雄姿をどうしても見たくて、いてもたってもいられず前日に遠征を決めたレースである。

　単独で名古屋へ遠征をし、そのレースだけを見てとんぼ返り。今となってはちょっと頭が…？と失笑すらする思い出だが、当時のデジタルが１年ぶりとなるレースを無事に４着という結果で終えて、本当に感無量だった思い出がある。その過程があったからこそ次走、安田記念で奇跡の復活を遂げた時は、余計に嬉しかったし、今でも見に行って良かったと思ってる。

　今年のかきつばた記念を総括すると、スマートファルコンがスタートからほとんど追わない逃げ切りで交流重賞５連勝を達成。単勝元返し。勝てるレースを…という考えもしょうがないとは思うが、せっかくのゴールデンウィーク。昔の自分のように、遠征してでもと思える見どころの多いレースを見たかった。

（編集部・一瀬正人）

2009年05月04日