馬三郎25時

澤田裕貴

今週こそは初勝利を狙える？丸山ジョッキー

　今年は３月１日付で東西５人の新人騎手がデビューした。そのうちのひとり、丸山元気騎手は担当の根本厩舎所属ということもあり、デビュー前から顔なじみの仲だ。祖父は元調教師、父は高崎競馬の元騎手で1817勝を挙げた丸山候彦。地方と中央の違いはあるが、根っからの競馬一族だ。そんな血筋もあってか競馬学校時代の厩舎実習では「いいセンスを持っているから相当楽しみだ」と師匠の根本師が絶賛した。

　しかしデビューして２カ月、同期４人が初勝利を挙げるなか、ひとり未勝利。丸山は「あっという間の２カ月でした。実戦は思った以上に難しいですよ…」とポツリ。それに対して師匠は「チャンスのつかみ方がうまくないだけ。本来はポジティブな性格だし、兄弟子の聖也（佐藤聖騎手）も春の東京開催が初勝利だったから、全然心配していないよ」と温かい目で見守っているようだ。

　今週は土日とも新潟で計８鞍に騎乗。お薦めは日曜１Ｒのブレーヴクン。人気薄で３着に好走させた実績があり、手の内に入れているようだ。あと５Ｒのカネスアドラシオンは厩舎期待の１頭。自ら５着と好走させ、次走の権利を取って臨戦態勢も整っている。

　以前、当欄で佐藤聖騎手を取り上げた直後に初勝利を挙げているだけに、ぜひ注目していただきたい。

（美浦想定班・澤田裕貴）

2009年05月08日