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馬三郎25時

秋復帰に向けて頑張れエイシンデピュティ

 春のG?真っ盛りの6日、昨年の宝塚記念馬エイシンデピュティ(牡7歳、栗東・野元)が休養先の岡山・栄進牧場から帰厩した。宝塚記念後の放牧中に右前脚のけいじん帯炎を発症し、暮れの有馬記念での復帰を目指していたが、直前の再発で同レースを回避。PRP(多血小板血漿)注入手術を3度施して、放牧先で脚元のケアに努められていた。

 カネヒキリが行ったことで“幹細胞注入手術”は一般にも広まってきたが、この手術法はあまり聞き慣れない。しかし、調べてみると美容整形や運動選手の治療には既に用いられているようだ。では、競走馬にはどうなのか。担当の甲斐助手によると「海外から治療器具を取り入れるのが大変だったようです。この馬が第1号になるみたいですよ」とのことだ。

 手術内容としては馬自身の血液を採血し、成分を分離させて、その中からいい血液だけを損傷した患部に注入する。生き物には炎症などを起こすと、体から信号が送られて悪い個所に血液が集まる。これを注入することで組織の再生力を引き出す効果があるらしい。

 実際にここまでの経過はどうなのか。「エコーを見ると、損傷していたじん帯はきれいに再生されていました。今は(脚に)熱を持っていないし、見た目には分からないくらいですよ」と順調な回復を示している。それだけに「これからのリハビリが大変ですね」と気持ちを引き締めていた。

 軽めの運動に、プールを併用しながらの調整が続く。「本格的に乗り出せるのは夏になると思います。焦らずにやっていきますよ」。復帰は秋競馬から。脅威の二枚腰がターフに帰ってくる日が待ち遠しい。

(関西デイリー・矢野幸一)

2009年05月12日