馬三郎25時

塩手智彦

今度こそ心からのありがとうを…

　この世界に身をおいてから20年近くがたち、今では立派な中堅記者。これだけ長くトレセンにいれば知り合いも多くなり、担当している厩舎以外の人にもよくお世話になっている。

　そんな中、先週久しぶりに菊川厩舎の竹部助手に出会った。ここぞとばかりに日ごろから気になっていたロードアイアン（13日の東京４Ｒに出走）について「抜けた馬もいないし、チャンスは十分あると思うんですけど」と聞いたところ「実は乗っていないから分からないんだよね。そんなにメンバーは弱いのかい」と逆取材をされた。肝心の手応えは聞けずじまいで勝負を見送ったが、結果は力強く差し切って１着。強気なコメントが聞けていれば…と少し後悔の残る結果となった。

　今週、再び竹部助手と顔を合わせたが「先週は塩手君の言った通りだったね。だてにキャリアを積んでないな」と褒められたのか、いなされたのか…。もちろん今後、出走予定の期待馬もきっちり取材してきました。「７月４日福島の２歳新馬（芝1200ｍ）でヴィーナススマイルという馬がデビュー予定だけど、今週の坂路で好時計が出たんだ。動き、反応ともに抜群だったし、初戦からいけそう」と、想定班の妙味と言える話が聞けた。今度こそ馬券でもうけて、お礼を言えればと思っています。

（美浦想定班・塩手智彦）

2009年06月19日