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馬三郎25時

鶴谷義雄

40年の思い出が詰まった福島

 入社当初は、ふすまが境の旅館住まいでプライバシーもなく、記者全員が広間に並んで寝ていたので、先輩のいびきには悩まされた。いびきに耐えられなかった円城寺記者は運動具店で耳栓を買ったが先輩に見つかり、とっさに出た言い訳が「(海のない盆地なのに)泳ぎに行くんです」だった。耳を赤くしていたのがつい先日のようだ。

 日刊紙ではデイリーだけだったが、火曜から日曜まで6日間、調教に立ち合った。大半が滞在競馬の時で、目の前で調教する馬がレースに出走していたので、好不調がある程度把握できいい勉強にもなった。

 我が第一子はスイジンが勝った七夕賞(昭和47年)の追い切りの日に生まれた。木曜の8月10日だった。当時は今の新潟と逆に真夏の8月に開催されていた。盆地の中にある福島競馬場はとにかく暑かった。アスファルトの道路は波打ち、頭上のおてんと様はギンギンに燃えていた。よく軒下を選びながら仕事場に通ったものだ。

 その後、海の近い新潟と福島の開催時期が変更になった。ただ、福島は古くからの馬産地でもあり、関係者の反対があったのは当然だったが…。まあ今では懐かしい思い出だ。

(美浦時計班・鶴谷義雄)

2009年06月26日

著者紹介

鶴谷義雄

鶴谷義雄

山口県出身、07年夏の福島開催で還暦を迎えた。郷土の先輩に作詞家の星野哲郎氏がいて、学園闘争中、学校封鎖のため弟子志望で訪問したことがあるのは今となってはいい思い出。「旬に生きる」が信条、老いてさらに勝負勘を磨く。