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馬三郎25時

セリのキーワードは安定性

 月曜から北海道入りして、セレクトセールを取材している。良血馬が目白押しで関係者のみならず、ファンの間でも高い関心を集める同セール。とはいえ、08年の当歳セールは近5年ワーストの売り上げであり、デビュー間近の2歳馬が安値で取引されるJRAブリーズアップセール(今年は売却率100%)の盛況ぶりとは反対の曲線を描いている側面もある。

 今年、起爆剤として期待されるのはアグネスタキオン産駒。先月22日に急死したことを受け、これまで以上の人気を集める可能性は高い。ちなみにサンデーサイレンスが死亡した翌年、03年は売却された20頭中8頭が1億円以上、総額20億超と驚異的な記録が打ち立てられている。早い時期から結果を出すうえ、安定感もあったタキオンだけに高いレベルで取引されることは間違いない。

 タキオン人気の秘密は不況にあえぐ、世間のニーズと合致した点が大きかったように思う。ブリーズアップセールが示す通り、今のセリにおけるキーワードは安定性。さらに不況の波が押し寄せている今、同じようなタイプのフジキセキ産駒やフレンチデピュティ産駒が見直されるセールになるのではないだろうか。

 紙面上ではどうしても派手な高額馬ばかりを取り上げがちになるが、競馬界全体の流れに着目しながらセールを楽しむのもいいかもしれない。

(東京デイリー・豊島俊介)

2009年07月14日