馬三郎25時

安川時男

新スタンド効果で函館に潤いを

　調教開始直後、今年も間借りをさせてもらっている函館競馬場の調教師席で、藤原辰雄調教師から「おはよう」と声をかけられた。記者も「おはようございます」と礼儀正しく挨拶をした。およそ３０分後、同師から携帯にコールが。「今どこにいる？」と…。「さっき挨拶をしました。調教師席にいます」と返した。「あ、そうだっけ」…。よほどお疲れだったのだろう。

　４年前、師から紹介されたとある飲食店に、記者は今年も足繁く通っている。競馬開催がないにもかかわらず、非常に繁盛しているお店で、そこでグラスを傾けていると北海道地域の深刻な不況を実感できない。師が高級ボトルを２本、週イチのペースでキープしなくても、十分に経営が成り立っている。

　今はまだ鉄骨だけの新スタンドも、来年の６月にはピカピカの姿を現す。集客の効果が期待できるだけに、特定のお店だけでなく、函館の街全体が潤ってくれることを願ってやまない。

（美浦想定班・安川時男）

2009年07月26日