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馬三郎25時

求められるのは人も競走馬も“強い精神力”

 深いため息とセットになって、ちまたに飛び交っている「不景気」の言葉。先日行われたセレクトセール2009も、当歳馬セールはかつてないほど数字が伸び悩んだ。

 とはいえそのセレクトセール、初日の1歳セールは落札総額も売却率も前年比アップを記録したこともまた事実。テレビの画面を通じて、見えない札束が宙を飛び交っている様が目に浮かぶようだった。「○千マーン、○千マーン。ありませんか?」と声がかかると、思わず手を挙げたくなるのが人間の心理。実際に会場に足を踏み入れたことはないが、何となく分かるような気がする。

 同セールに参加した某調教師に今年の感想を聞いた。「(世の中、お金が)ないないと言われているけど、あるところにはあるものだね。ここぞという時には、ウン百万円単位で価格が跳ね上がる。あの雰囲気のなかにいると金銭感覚が自然とマヒしてくると思うよ」との答えが返ってきた。

 ただ、この世界は高額馬ばかりが活躍するとは限らない。それに、ハイセイコーやオグリキャップといった地方競馬出身馬が、中央で活躍したサクセスストーリーの方が国民に愛されているのも事実。日本人の心の根底には「根性、反骨精神」が今もなお、根強く残っているのだ。

 「競馬はブラッドスポーツ」という言葉を否定する気はない。しかし、今の日本人に求められているのは、お金よりも過酷なローテーションに耐えて走り抜いたハイセイコーやオグリキャップのような“強い精神力”だと思う。

(関東デイリー・坂本卓也)

2009年07月28日