馬三郎25時

安里真一

あくまで普通のインドアライフ

　家庭から解放されて自由気ままな出張ライフ。昨年は小倉から韓国へ一人旅したり、札幌から知床までドライブしたり、毎年、いろんなことにチャレンジしているが、今年はもっぱらジム通いで肉体改造。暇があれば岩盤浴で癒し、部屋ではビデオ鑑賞で慰める日々。そんなインドア派の今年は、知人の付き合いで人生初の『占い』なるものにも足を運んだ。もう一度言っておくが、知人の付き合いであって、付き合っている知人と行ったのではない。

　その占いは生年月日と生まれた時間、出身地で鑑定をするのだが、特に会話をするわでもなくズバズバと自分の性質を言い当て、職業についても「普通の会社勤めではなく、変わった仕事を求める。センスの良さと会話能力が生かされる」とのこと。思わず関心してしまったが、そのほかは一般的に誰にでも当てはまるようなこと。軽く参考程度にとどめておこう…そのつもりでいたのだが、最後のひと言がやけに気になった。

　「その知人との相性はすごく合っていますね。相性が良すぎて子供ができやすいので、そのあたりは気をつけてください」

　その夜、その知人とインドアで励む予定だったが、まっすぐ帰宅。最後まで楽しい出張生活を送るには、時に我慢も必要である。

（栗東想定班・安里真一）　

2009年07月29日