馬三郎25時

石渡重伸

この場を借りて心からご冥福を

　早いもので21日には36歳を迎える。随所に「オヤジ化」していることを実感するきょうこのごろではあるが、気持ちだけは若さを持ち続けたいと思っている。

　そんな中、１人の同級生が不慮の事故でこの世を去ってしまった。事故とは言っても、車で信号待ちをしていた際に、後方から走行してきた飲酒運転のトラックに激突されてのものだけに、悲しみ以上に加害者への怒りさえ覚える。

　これまで何度もお通夜、告別式に参列してきたが、同級生の死に直面するのは初めての経験だ。彼は98年の皐月賞、菊花賞を制した２冠馬セイウンスカイや、06年アルゼンチン共和国杯を勝ったトウショウナイトを手掛けるなど腕利き厩務員としても知られていた。
　
　トレセン内で会うことよりも、美浦近郊のパチンコ店や飲食店、出張先の函館などで顔を合わせることが多かったのだが、いつ会っても気軽に話せる存在であった。幼少期には少々の悪さもした仲。いくら「オヤジ化」してきたとは思っても、毎日元気に生活を送っていた人間が、36歳という年齢で生涯を終えるとは到底考えられるわけもなく、ただただ驚きと悲しみにふけるばかりだ。

　今週はお盆。志半ばでこの世を去った同級生のために、この場を借りて心からご冥福を祈りたいと思います。お疲れさまでした。

（美浦時計班・石渡重伸）

2009年08月14日