馬三郎25時

澤田裕貴

猛アピール中の注目株・丸田騎手

　18日、第45回衆議院総選挙が公示された。筆者を含め、札幌に滞在している競馬記者は投票へは行けないが、将来に不安を抱いている（？）馬三郎の記者には注目度は高いようだ。

　騎手の世界もここ数年で二分化が進んでおり、実績のない若手騎手などは芽が出ないまま減量騎手期間を終えてしまうことが多い。その一人である丸田騎手も来年の２月までが減量期間のため、夏の札幌滞在中は１日に10?12頭の攻め馬を引き受けて、厩舎関係者へ猛アピール。週１回しかない休みの月曜日には、若手騎手同士で車を相乗りして北海道の牧場をあいさつ回りをしている。一見、派手な世界ながら、裏では地道に営業活動をしているのにはいつも感心させられる。

　そして今週、その丸田騎手が以前から熱望していたテレビ出演が決定した。５分程度の短いコーナーらしいが、某競馬番組の取材を受けたそうだ。「これで僕も全国区ですよ。１人でも多くの人に顔と名前を覚えてほしいので、願ってもないチャンスですね」と大喜びだった。

　今週は３頭除外されながらも、土日で15頭に騎乗予定。勝ち負けを期待できそうな馬が多数そろっており、中でも土曜・札幌９Ｒのフサイチアソートは面白そうだ。本人も初のメーンレース勝利に向けて、かなり気合が入っていた。

（美浦想定班・澤田裕貴）

2009年08月21日