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馬三郎25時

中央競馬も見習うべき大切な“古さ”

 8月17日、出張先の小倉から足を延ばし、佐賀競馬場へと向かった。中津競馬がなくなった01年からは佐賀競馬と荒尾競馬の2場体制で九州競馬を構成。経済的な危機を抱えながらも存続に向けて頑張っている。中津や荒尾にも足を運んだことがあるが、情緒ある風景やファンサービスはいかにも地方競馬ならでは。中央競馬の何もかもが当たり前のように感じている記者にとっては、刺激を受ける場所でもある。

 当日は重賞競走のサマーチャンピオンがメーンレース(11R)。ファンサービスとして、オオクワガタのプレゼント、お菓子のつかみ取りなど、子供が楽しめるイベントが盛りだくさん。前日には、佐賀出身の川田ジョッキーのグッズ抽選も行われたという。中央競馬のようなファーストフード店はないが、売店には薩摩揚げや焼き芋(安い!)といった食べ物が並んでいた。家族連れが多いのもうなずける。

 近代化することばかりがいいことではない。プロ野球に置き換えれば分かりやすいか。実力のある選手が天然芝を求めてメジャーリーグに行き、広島のマツダスタジアム建設は人工芝のドーム球場から天然芝の屋外型球場へと変更された。

 レコード決着ばかりが目立ち、故障と隣り合わせの硬い芝。子供たちにはワンパターンのヒーローショー。昼休みに派手なジョッキー紹介で盛り上げた、ダービーや宝塚記念はインタビューもなし…。ファンも「何、これ?」と思ったのではないか。中央競馬も原点に戻り、大切な?古さ?に向き合う必要があるのではないか。

(関西デイリー・井上達也)

2009年09月01日