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馬三郎25時

後藤孝男

さびしい個性馬の引退

 夏場は多くの馬が北海道に遠征するため、坂路調教馬の数は極端に少なくなる。取材する方も自然とローカルモードになり、ちょっとした余裕が出てくる季節。だが、今年は違った。頭数がなかなか減ってこない。とうとう頭がテンぱったまま新潟最終週を迎えることになった。

 だが、3週間ほど前に一瞬だけその緊張感がほぐれた。鼻に独特の白い筋が通った見覚えのある栗毛馬が、ゆったりと坂路を登ってきたからだ。その馬の名はトップガンジョー。4歳時にエプソムC、新潟記念と重賞を連覇した馬で、関東にも楽しみな馬がでてきたなあと期待が膨らんだものだった。その後は2度も長期休養を余儀なくされ、ほとんど名前を聞かなくなっていただけに、久々にトップガンジョーの姿を見たときは、懐かしさがこみ上げてきた。

 秋の中山開幕週の京成杯AHを目標にしているようだが、ケイコ時計はポリトラックでの2本のみ。「これで間に合うのかな?」と思っていると、再び姿が見えなくなってしまった。そして、8月27日付で競走馬登録を抹消した。

 7歳にして再起を目指していたトップガンジョーだったが、この馬も故障には勝てなかったようだ。個性のある競走馬が、またターフを去ってしまったことは、ただただ悲しい。

(美浦時計班・後藤孝男)

2009年09月04日

著者紹介

後藤孝男

後藤孝男

美浦時計班。温泉大好き人間で、お風呂に入ってまったりすると心も体もリフレッシュ。泉質や効能にもすっかり詳しくなり、温泉はかけ流しでないと、とうそぶく。それでも子供からのメールが何よりの良薬である。