馬三郎25時

城谷豪

若者が教えてくれたあきらめない気持ち

　少し時季はずれとなるが、夏の高校野球に我が母校である関西学院が兵庫県代表として、実に７０年ぶりに出場した。１回戦を勝ち上がり、２回戦では優勝した中京大中京にサヨナラ負けを喫したものの、９回に１度は追いつくなど、こちらの期待以上の大健闘を見せた。月曜に予定されていた１回戦が雨の影響で水曜になり、現地観戦こそ叶わなかったが、テレビからでも十分に伝わる１球に食らいつく気迫、スクールモットーであるマスタリー・フォア・サービス（奉仕のための練達）の精神は、我々ＯＢにも勇気を与え、より一層の活力となった。

　在学時には何も感じなかった校歌「空の翼」や応援歌「新月旗のもとに」に感動し、周囲からは「優しさゼロ」などとこき下ろされている我が心にも、こんなピュアな気持ちが残っていたのかと改めて痛感させてくれた後輩諸君に感謝したい。

　若者たちが教えてくれた最後まで諦めない気持ちを胸に、筆者も今後の秋競馬に戦いを挑もうと思う。

（栗東時計班・城谷豪）

2009年09月13日