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馬三郎25時
武山修司
人間力あふれる中川師に今度こそタイトルを
先週の中山メーンレース・京成杯AHでは、以前から懇意にさせていただいている中川調教師の管理する9番キョウエイストームが、直線で先に抜け出した7番ファイヤーフロートを外から追撃。激しい叩き合いでゴール板を過ぎた。スロー再生ではキョウエイの白い鼻が多少出ているように見えたし、周囲の記者達も「9番が差している」と言っていただけに、後検量へ一気に向かって行った。
「まだ分からないよ」と自信がなさそうな中川師に「勝っていますよ」と言い切り、無理矢理の握手攻め。戻ってきた石橋脩には「こっちに入っても大丈夫」と1着馬の入る枠を指さして喜びは頂点に達していたが、検量室の着順を示すホワイトボードには「写」の上に7番・9番の順で書き込まれていた事には全く気づかなかった。
10分以上に及んだ長い写真判定の末、鼻差でファイヤーフロートが勝利。今年で開業5年目の中川厩舎だが、重賞初勝利は同期の小笠師に譲る形になった。「ぬか喜びをさせてしまってすいませんでした」。平身低頭して謝る筆者に対して「気にしなくていいよ」と師は笑いながら話してくれたが、申し訳ない気持ちで一杯だ。
以前、厩舎関係者がある業者の人をしかっているところを見て「どうしてあんなに上から目線なんだろう。馬の飼料がなければ困るし、寝わらも回収してくれないと困る。新聞社がいなければ馬券が売れなくて、我々に進上金が入ってこない。何かひとつでも欠けたら大変な事になるから、お互いの仕事に感謝しないといけないのにね」と、高知県人特有のおおらかさと包容力のある中川師を応援する関係者は筆者だけではないはずだ。
日曜の夜は悔しさと恥ずかしさが重なり、なかなか眠りにつくことができなかったが、中川厩舎が重賞を勝ち、興奮が原因で睡眠不足になり、目の下に隈ができる日が来ることを大いに待ち望んでいる。
(美浦想定班・武山修司)
2010年09月18日
著者紹介
武山修司
1969年2月24日、千葉県出身。美浦想定班。温和な人柄で有名、通称「仏の武さん」。当たりの柔らかさを武器に、的確な情報を予想に反映させている。得意きゅう舎は尾形、奥平。蛯名、江田照騎手と親交が深い。
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