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馬三郎25時

松永篤

勢いに乗る名門厩舎が期待する一頭は…

 先日、盛岡競馬場で行われたダート交流G?の南部杯。単勝1.0倍が示すとおり、本場アメリカのブリーダーズCへ挑戦する「エスポワールシチー壮行試合」と思われたが、勝ったのは同じゴールドアリュール産駒のオーロマイスター。重賞未勝利の実績から4番人気の評価であったが、1分34秒8のレコードで楽勝。戦前の大久保洋師は「G?馬もいて、相手は強いがオーロマイスター自身も充実しているので、どこまでやれるか力試しの1戦」と、決してトーンは高くなかったが、ダート絶対王者に3馬身差をつける圧巻の内容。これまでとは違い先行できるようにもなり、「ここにきてひと皮むけた印象」と師も目を細める。

 管理している大久保洋厩舎は美浦で屈指の名門。G?5勝の名牝メジロドーベルを筆頭に、ショウナンカンプなどスターホースを多数輩出。現在も活躍はダート界にとどまらず、短距離路線ではサンカルロがスプリンターズSで3着。サマー2000シリーズではトウショウシロッコが健闘するなど、存在感は半端ではない。

 今年の2歳馬も続々とデビューのスタンバイを進めており、現在トレセン内で注目を集めているのはメジロドーベルの子、メジロダイボサツ。父はディープインパクト、両親合わせてG?12冠ベイビーと、ド派手な配合。「まだまだ進んでいないし、これから時間をかけてゆっくりと仕上げていく。気の強いあたりは母譲りだが、馬体は種馬の特徴が出ている。大き過ぎずにちょうどいいよ。姉たちはアクシデントがあったりして、残念ながら順調に行かなかった。オーナーサイドや厩舎の期待は当然大きいし、とにかく無事に進めて行くことだけを考えている」と、師の同馬にかける思いは計り知れない。「牡馬のクラシックにはこれまで縁がないんだ」と師は苦笑いするが、ドーベル初の牡馬であるダイボサツが、来年のクラシックをにぎわしてくれることを今から心待ちにしたい。

(美浦想定班・松永篤)

2010年10月17日

著者紹介

松永篤

松永篤

美浦で4年間過ごし、2012年3月から栗東に移籍。サッカーで培ったスタミナを財産にトレセン内を駆けめぐる。栗東想定班。担当厩舎は角居、笹田、鮫島、梅田智、村山など。東京都出身、血液型B型。勝負馬券はシンプルイズベストの単複。