馬三郎25時

松永篤

全国区になる大チャンス!?

　人生初の滞在出張となった１回小倉から帰還して、もうすぐ１カ月。公私ともに好調だった小倉生活のあとだけに、美浦のあらゆる風景が物足りなく感じてしまう。

　ということで、中山開催になっても馬券の主戦場はもっぱら小倉。今週は中京記念（Ｇ?）が行われる。中京名物のハンデ戦だが、改修工事のため今年は小倉で開催。注目は３連勝でＯＰ入りを決めた、上がり馬ラフォルジュルネだ。門司Ｓを圧勝したゴルトブリッツと並んで、個人的には小倉で最もインパクトが残った馬。コンビを組んで３戦３勝と、今や同馬の主戦騎手となった田辺は「まだ本気を出していない。晩成型だと思うし、この先良くなる余地がまだまだある」とポテンシャルの高さを絶賛していた。ブエナビスタ、レーヴディソールといった名牝を輩出し続ける松田博厩舎だけに、期待は膨らむばかりだ。

　６日終了時点で12勝を挙げ、全国リーディング20位とブレーク中の田辺だが、まだ重賞は未勝利。先週はお手馬タガノジンガロで仁川Ｓ２着など、その名は全国区に広がりつつある。

　小倉出張中は馬券から何から、いろいろと世話になったが、注目を浴びる以前から、腕っ節、勝負勘、メンタリティーは?一級品?だと思っていたジョッキー。人馬ともに重賞初制覇を目指す中京記念が、楽しみでならない。

（美浦想定班・松永　篤）

2011年03月11日