馬三郎25時

ディープ産駒の特徴

　桜花賞はディープインパクト産駒のマルセリーナが快勝。現役時代に圧倒的な強さを誇った７冠馬の子供が、初めてＧ?タイトルを獲得した。記者にとってのディープインパクト。現役時代は関西馬ということもあり、あまりかかわりがなかったが、産駒は産地馬体検査、牧場で取材を重ねてきた。そこで今回は、自分なりのディープ産駒馬券攻略法をまとめてみたいと思う。

　見た目は小柄なタイプが多く、一見すると頼りなく見える。ただ、部分的に見ると、無駄なところが少ないのが特徴だと言える。それが表れるのがフットワーク。とにかく可動域が大きい。体の小ささを感じさせない大きな走り。実際に新馬戦のパドックで非力さを感じた馬に勝たれた苦い思い出もある。馬券を買う際にはパドックだけではなく、返し馬を見てもらいたい。

　産駒には特徴があるものの、すべてがそれに当てはまる訳ではない。だが、父親譲りという言葉で片づけられないほど、その特徴を受け継いでいる産駒が多い。これを見極めるのが返し馬だ。大きなストライドで力強さを感じたら買い。これまで返し馬を参考にしていなかった方々も、ディープ産駒の時は見て頂きたい。確実にその違いが分かるはずだ。

　今年の２歳も良血馬がそろい、豊富なラインアップとなっており、数ヶ月後には各競馬場でデビューを迎えることになる。その時は、ぜひ返し馬をチェックしてもらいたい。

（関東デイリー・小林正明）

2011年04月12日