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馬三郎25時

日本競馬が勝利する意義

 オルフェーヴルとキズナが挑んだ今年の凱旋門賞。最強古馬と直近のダービー馬という2頭がタッグを組めば宿願達成は間近、もしかするとワンツーフィニッシュまであるかもしれない。期待は最高潮に達していた。しかし結果はフランスの無敗牝馬の後塵を拝し、オルフェーヴル2着、キズナ4着。またしても夢は破れ去った。果たしてこの最高峰を極める日は訪れるのだろうか・・・。

 そもそも凱旋門賞のレース傾向には、明確な特徴がある。過去20年の優勝馬を総括すると、まず3歳馬が圧倒的に有利であり、ノーザンダンサーを直父系に持つことも重要な要素のひとつとなっている。当然ながら地元フランス調教馬も強く、近年は牝馬の攻勢が続いている点も見逃せない。今年の勝ち馬トレヴは、この全てを満たしていた。

 ではこの間に挑戦した日本馬11頭はどうか。3歳で出走したのはヴィクトワールピサとキズナの2頭のみで、ノーザンダンサーの直系子孫だったのはメイショウサムソン1頭のみ、牝馬は皆無である。
 
 血統条件を満たす牝馬を、3歳からフランスに滞在させて本番へ向かわせる。これが戴冠への近道なのかもしれない。
 
 しかしそれで優勝したところで「日本競馬の勝利」にはなりえない。1969年に日本馬として初めて出走したスピードシンボリから今年の2頭に至るまで、時のチャンピオンホースたちが頂を目指してきた。日本競馬の申し子たる優駿が、異国で当地の馬を圧倒してこそ意味があり、「適性」だけで勝ったとしてもそれは日本の力を知らしめることにはならないのである。

 難攻不落の牙城、凱旋門賞。その攻略に成功した時こそ、日本競馬が世界の頂点に君臨する時なのである。

(美浦厩舎班・常木翔太)

2013年10月09日