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世界の馬窓から

産駒の大旋風で注目を集めるドバウィ

 1月23日に行われた香港クラシックマイル(香港G?)をラッキーナインが勝ったことで、その父であるドバウィにさらなる注目が集まっている。

 ドバウィの父はドバイWCなどG?を4勝し、20世紀最強馬の1頭と称されたドバイミレニアム。わずか1世代のみを残してこの世を去っただけに、貴重な後継種牡馬となる。

 愛2000ギニーなど3つのG?タイトルを手に06年に種牡馬入り。初年度種付け料は2万5000ポンド(約330万円)に設定されたのだが、「正直、最初はそこまで期待をされていたわけではない」(現地生産者)と言われている。

 しかし、デビューした産駒たちはコンスタントに勝ち上がり評価は急上昇。英2000ギニーを制したマクフィーをはじめ、クイーンエリザベス?Sを勝ったペッツボイス、そして前述のラッキーナインといった現4歳世代が爆発的な活躍を見せている。

 前出の生産者は「馬っぷりという面では、取り立てて目を見張るということはないが、とにかく走るんだ」と産駒についての特徴を評価する。「今回も香港で大きいところを勝っているように、コンスタントに勝ち上がるだけでなく、世界中で続々と送り出しているのには驚かされるよ」と舌を巻いていた。

 本年度の種付け料が5万5000ポンド(約726万円)にまで跳ね上がっていることからも、人気の高さがお分かりいただけるだろう。世界的な良血馬が実績を積み上げたことで、トップサイヤーの地位を手にしようとしているのだ。

2011年02月05日