世界の馬窓から

シーザスターズは種牡馬としても歴史をつくる予感!?

　女傑ウオッカと交配を行ったことでも注目を集めた、一昨年の凱旋門賞馬シーザスターズ。続々と誕生している初年度産駒たちが、期待通りに高い評価を受けている。

　11日にはウオッカよりひと足早く、無敗で凱旋門賞を制した世界的名牝ザルカヴァとの間に鹿毛の牡馬が無事に生まれた。アガカーン殿下が仏国に所有するボンネヴァル牧場のマネジャーは「母子ともに健康です。父のシーザスターズに似てしっかりとしたタイプで、四肢も真っすぐです」とコメントした。

　けい養されている愛国を筆頭に、各国で２世が産声を上げているが、ここまでのところ「体形的には父親に似ている産駒が多い」という声が多いようだ。

　「兄のガリレオとは体形的には違ったタイプに出ている。どちらかと言えば父のケープクロスの面影を強く感じさせるね。この血統は力の違いでクラシックを勝つ馬もいるが、決して完成が早いタイプではなく、あくまで能力の高さが魅力なんだ。それが遺伝すれば必ず成功する産駒が出るだろう」（現地生産者）

　今年は８万5000ユーロ（約994万円）に種付け料が設定されている。もうすぐ第一子が生まれてくるウオッカも、もう一度種付けを予定しており、産駒の出来の良さが人気に拍車をかけることになりそうだ。

2011年02月26日