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世界の馬窓から

国際化の流れに影響を及ぼす意外な要因

 07年に日本がパートI国入りしてから4年が経過した。国際化が進んでいくなか、デビュー前の若駒たちや繁殖牝馬ばかりでなく、現役の競走馬たちの移籍も頻繁に行われるようになっている。

 昨年の10月に菅首相が参加検討を表明して以降、政治的、経済的に注目を集めているTTP(環太平洋戦略的経済連携協定)。その焦点となっているのが?関税?である。

 あまり知られていないサラブレッドの?関税?について紹介すると、デビュー前の若駒、あるいは受胎している繁殖牝馬を日本に輸入する際には関税がかかる。それに対して、空胎の繁殖牝馬や現役競走馬には税金はかからないのだ。

 サラブレッドの輸出入で他にかかる費用ということで言えば、輸送費が挙げられる。実はこの輸送費にも矛盾があり、日本から海外に行く場合と、海外から日本に来る場合では雲泥の差がある。

 日本⇔欧州を例に挙げると、ある航空会社で3頭積みのコンテナを全て埋めて利用した場合、欧州→日本では1頭あたり60万円程度になる。しかし、日本→欧州となると、積み合わせにもよるのだが約160万円…何と3倍近くにもなる。日本に向かう飛行機と、欧州へ向かう飛行機自体は全く同じなのに、値段が違うということなのだ。

 昨年はポップロックが現役競走馬として愛国に移籍。今年もファイングレインが種牡馬として仏国に渡るなど、ますます交流が盛んになっている。人の海外旅行と同じように、飛行機の運賃がその加速度に影響することは避けられない。

2011年03月05日