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世界の馬窓から

低すぎる賞金にモハメド殿下が撤退宣言!?

 “競馬発祥の地”英国では、以前から安すぎる賞金が問題になっていた。そして、賞金低下に歯止めがかからない状況を受け、ついにボイコット騒動にまで発展。英国競馬の中心地と言われるニューマーケットに本拠地を構え、世界の競馬に多大なる影響力を持つシェイク・モハメド殿下も、英国競馬撤退を表明したのだ。

 実際、現地の厩舎スタッフたちからも「(1着賞金が)2000ポンド(約27万2000円)にも満たないというのは、いくら何でも安すぎる」という声が上がっている。

 ある現地スタッフは「ゴドルフィンは(設定した)最低賞金額を下回るレースには出走させないということだが、最高峰であるロイヤルアスコットのG?でさえ、決して十分な賞金とは言えない」と現状を説明する。問題は馬券収益の仕組みで「昔から言われていが、馬券販売による利益のほとんどをブックメーカーが吸い取っていて、競馬場や賞金に十分に還元されることがなかった。もし、このまま賞金が下がり続けていけば、1000ポンド(約13万6000円)を切ることになりかねない。シェイクのやり方を横暴という人もいるようだが、そのくらい本気でやらないと変わらない」と危機感を募らせる。

 賞金減額の問題は、売上ダウンに歯止めがかからないJRAにとっても、対岸の火事ではない。今の社会情勢では経済の冷え込みは避けられず、すでに馬主の競馬離れに拍車がかかっている。今年のJRAの売り上げが2兆円を切るのは確実と言われているが、賞金問題も早急に対応するべき課題だろう。

2011年04月16日