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世界の馬窓から

父の期待に応え名門厩舎の主戦に猛アピール

 5月21日、カラ競馬場で愛2000ギニーが行われ、ガリレオ産駒ロデリックオコナーが快勝。前走の英2000ギニーでは、R・ムーアを鞍上に配したものの、フランケルの13着に敗れていた。

 今回、手綱を取ったのは管理するA・オブライエン師の長男ジョセフ・オブライエン(18歳)。親子によるGI制覇としても、大きな注目を集めた。初年度は8勝止まり。デビュー当初は、身長が高いことなどから騎手としての可能性について厳しい見解を口にする関係者もいた。しかし、2年目となる昨年は30勝まで勝ち星を伸ばし、3年目となる今年はすでに10勝を挙げる活躍をみせているのだ。

 昨年まで主戦として契約を結んでいたJ・ムルタ騎手が離れ、絶対的な主戦を決めずに今年のシーズンを迎えたA・オブライエン厩舎。誰がファーストジョッキーになるのか、注目が集まっていたなかでの勝利だけに、「来年は主戦として契約するのではないか」と早くも話題となっている。

 現地の厩舎スタッフたちの間では「今年もJ・ムルタとの契約が継続されると思われていたんだ。C・スミヨンやR・ムーアなどにもオファーしたものの、結局は決まらなかった。ただ、そこには息子を徐々に大きいレースでも起用していこうという考えがあったのだろう」と言われている。

 父の期待に応えてのGI制覇は見事。この1勝をきっかけに、リーディング上位進出の可能性も大きくなりそうだ。

2011年06月04日