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世界の馬窓から

SSの孫が今年の仏クラシックを制圧!?

 仏国ではクラシック戦線に向け、サンデーサイレンスの血を受け継ぐ2頭に注目が集まっている。何度かお伝えしている2歳にして仏年度代表馬に輝いたハットトリック産駒ダビルシムと、デビューから3連勝中のディープインパクト産駒の牝馬ビューティーパーラーだ。

 ダビルシムは仏2000ギニーの前哨戦フォンテーヌブロー賞で、1・6倍の1番人気に支持されながら短頭差交わされ2着に敗れてしまった。手綱を取ったのは日本でもおなじみのC・スミヨン。直線では後方を確認する余裕を見せていたが、勝ち馬の猛追に屈する形となった。「明らかな騎乗ミス。本番では巻き返してくるはず」とライバル陣営は警戒を口にする。

 ビューティーパーラーは仏1000ギニーの前哨戦グロット賞を快勝。本番で1番人気に推すブックメーカーもあるほど現地の評価は高い。日本ではディープ産駒について、重たい馬場への適応力を心配する声があるが、英国生まれ当馬は重馬場でも勝利を収めている。「愛国や英国からの参戦馬については未確定だが、ナタゴラに続いてサンデーサイレンスの血が仏クラシックを勝つこととなるだろう」と予想する関係者は多い。SSの血が欧州競馬を席巻する日が、現実味を帯びてきた。

2012年04月28日