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世界の馬窓から

今年こそ34年ぶりに米3冠馬が誕生する!?

 19日、米国のメリーランド州ピムリコ競馬場で第137回プリークネスSが行われ、ケンタッキーダービー馬アイルハヴアナザーが見事2冠を達成した。 好スタートから道中は4番手の外を追走。徐々に前との差を詰めると、直線はケンタッキーダービー2着馬ボーディマイスターとのマッチレース。逃げ込みを図るライバルをゴール前でキッチリ首差とらえた。2冠制覇は08年ビッグブラウン以来4年ぶり。78年アファームド以来となる3冠馬誕生への期待が高まっている。

 厩舎関係者の多くは「着差こそつけていないが、きっちり差し切っているのだから立派。好位から抜け出すレースぶりから距離延長にも対応できそうだし、近年の2冠馬のなかでも3冠の確率は高いと言えるだろう」と評価する。

 再三、3冠目のベルモントSで記録達成が阻まれてきた。その要因として、2400mという距離や、わずか2カ月間で3冠が行われ、しかも全米を移動しなければならないため、コンディションの維持が難しい点が挙げられる。また、ベルモントSが行われるニューヨーク州は、他地区より薬物使用の制限が厳しいことも影響していると言われている。

 それらを乗り越え米国競馬の歴史が塗り替えられるのか。決戦の6月9日に向け、全米が盛り上がりを見せている。

2012年05月26日