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フェブラリーS・連覇を狙ったトランセンドは7着(19日)
最強馬でも壁は打ち破れなかった。レース史上初の連覇を狙った1番人気トランセンドは、見せ場すらつくれずに7着に敗れた。ドバイへの壮行戦を勝利で飾れなかったばかりか、国内外で10年5月の東海S(2着)から続けていた連続連対も「9」でストップした。
スタート直後から何かが違っていた。もともと二の脚が速いタイプではないが、いつも以上に前へ進んでいかない。藤田が懸命に手綱をしごいて押し上げるが、4番手までが精いっぱい。直線でも差を詰めることなく、ズルズルと後退した。
主戦も首をひねる。藤田は「行くつもりだったが、全く行けなかった。状態は良かったけど、ズブくなっている。ドバイでハナを切るためにも、ここで逃げたかった」と振り返った。前半3Fの通過は34秒7。速いペースではあるが、いつものトランセンドなら対応できる流れでもある。それだけに納得がいかない様子だ。安田師も「距離がもう少しあった方がいいのかもしれない」と思わぬ大敗に肩を落とす。
次戦はヴィクトワールピサとのワンツーを決めて、日本競馬の底力を世界に知らしめた一戦。招待を受諾済みのドバイワールドCについて、指揮官は「今のところは行くつもり」と予定通りの遠征を示唆した。半馬身差で涙をのんだ昨年2着のリベンジを果たし、府中での無念も晴らす。
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