澤田裕貴

元調教師も同意見、競馬は下級条件が面白い！

　来週からいよいよ秋のＧ?シリーズへ突入する。競馬記者になってもうすぐ６年目を迎えるが、競馬に対して一番変わったのは「Ｇ?が嫌いになった」ことである。以前はＧ?ともなるとワクワク、ドキドキしながら楽しんでいたが、それが今は全くなくなった。12レースのうちの１レースとしか見ておらず、馬券で勝負するのは未勝利、５００万下の下級条件が中心だ。

　レース別成績を見てもらうと一目りょう然だが、１０００万条件以上のレースからは着差が小差となる。特にオープンとなれば、コンマ数秒の中に何頭もひしめき合う大混戦。４角で内を回るか外を回るかで、着順が大きく変わると言っても過言ではない。

　そんな筆者と同じ考え方だったのが、元調教師の山田要一氏だ。先日、トレセンに来ていた時に「今週末のメーンレースに何かいい馬はいますか？」と冗談半分で聞くと「オープン戦はつまらんよ。馬券はやはり未勝利、５００万だよ！」とキッパリ言い切った。そのへんにいる、馬券の当たらない先輩記者の言葉ならともかく、調教師時代から知る人ぞ知る勝負師のお言葉。筆者も同じスタンスでこれからも馬券と向き合っていきたい。

（美浦想定班・澤田裕貴）

2008年09月26日