森田真司

ＧＷ中の遠征馬

　麻生内閣の支持率アップに間違いなくつながった高速道路の一律１０００円の定額化。ＧＷ中は連日の大渋滞で、どこに行っても車だらけ。確かに経済は活性化したので、それはそれでいいのだが、仕事の人はストレスがたまりまくっただろう。かくいう私も、普段は温厚で通っているのだが、渋滞だけは超大嫌いでいつもイライラしている。

　競走馬たちもそんな気分になっているのかどうかは分からないが、輸送嫌いの馬はいるものである。ＧＷまっただ中で高速大渋滞の先週は、特にその傾向が表れたといえる。関西遠征の関東馬たちがほぼ全滅。天皇賞を例にとれば、勝ったマイネルキッツは所属こそ美浦だが、１週間前に栗東に入厩している。５着のジャガーメイルも当週だが、早めの栗東入りで調整。それに比べ、ネヴァブション１３着、スクリーンヒーロー１４着と直前輸送組は大惨敗。これは、出来落ちとかいう以前の問題だと思っている。

　関東遠征の関西馬は、もともとの能力が高いこともあり、それなりに好走していた。それだけに何とも言えないが、ＧＷ中の競馬開催時の遠征馬には手を出しにくい。鉄則…来年からは“関西遠征の関東馬は買わない！”。と言っても、来年には忘れて、また買っているんだろうなぁ。

（栗東想定班・森田真司）

2009年05月06日