赤木俊介

インフルエンザの影響

　先週の１６日、神戸市内の高校生から新型インフルエンザの陽性反応が出て、国内で初となる感染者が確認された。その勢いはとどまることを知らず、大阪や兵庫で相次いで感染者が続出。２０日にはトレセンのある滋賀県や首都圏でも確認されるなど、感染は広がるばかりだ。その影響を受けて大阪、兵庫、滋賀の学校では臨時休校が決まるなど、いろいろな対策がとられている。

　この新型インフルエンザはトレセン関係者にも影響が及んでいるようで、ある厩舎スタッフは「学校が休みになると１日中チビが家にいるわけだろう？うちは夫婦そろって働いているけど、まだじいちゃんばあちゃんがいるからなぁ。面倒を見てもらえる分まだいいよ。それができないところは大変だろうね。朝早くから働いているわけだから」と、神妙な面持ちで話していた。

　地方競馬の場外発売として使用されるウインズ神戸Ｂ館も、新型インフルエンザの発生に伴い、１９日から２１日まで通常の発売・払戻業務の中止が決定。弱毒性で死亡する可能性は極めて低いとはいえ、その感染力はかなり強力。それだけに今後の中央競馬にどう影響していくのか気になって仕方がないが、とにかく今は一刻も早く事態が終息に向かうことを願うばかりだ。

（栗東想定班・赤木俊介）

2009年05月21日