森田真司

この夏はマイホームでお留守番

　来週から、いよいよ夏の北海道シリーズが始まる。今週あたりから、馬運車が頻繁に栗東トレセンに出入りする光景を見ると、厩舎関係者も続々と札幌や函館へと旅立っていっているようだ。もちろん、それに合わせて馬三郎スタッフも北海道に出張へ。ここまでは例年通りである。

　ただ、いつもと少し違うのは、函館組の常連である私がその中に入っていないということ。「悪さしたのがバレてしまって、今年は行かせてもらえないんやろ？」と何人かに言われたが、そんなことはありません。というか、この私に限ってあろうはずがない。

　理由は今春、結婚して家庭を持ち、中古物件ながらマイホームを購入してしまったからである。さすがに一城の主となったばかりでは、出張に行くわけにはいかない。というわけで、今年は連日の猛暑が予想される栗東でお留守番になった。『出張＜家庭』と頭では理解しているものの、どこか憂うつな気分になっているのも事実である。

　そんな中、自社はもちろん、他社の競馬記者からも「欲しいものあったら言ってや」とか「お土産買ってくるからな」といった温かい言葉をもらい、本当にうれしかった。運動不足で体力低下が著しい現状ではあるが、そのご褒美があれば、夏の栗東も何とか乗り切れそうな気がする。

（栗東想定班・森田真司）

2009年06月13日