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縁の下の力持ち

 天皇賞・秋はカンパニーが制した。8歳にして盾制覇というのは驚きのひと言であり、そして今後破られる可能性が低いように思えるほどの快挙だろう。

 レースの当週に横山典を取材した。長い会話の中で最も印象的だったのは、「毎日王冠で乗った時、“8歳になってもまだこれだけいい状態があるんだ”ってビックリしたよ。生野とスタッフに感謝しないと。今回も生野が“いい状態”って言っているみたいだから大丈夫」という言葉だ。

 生野とて同じジョッキー。当然ながらレース本番で乗りたい気持ちはあるに違いない。それでも懸命に調整を行ってきた。思えばダービーを制したロジユニヴァースは中谷がケイコをつけ、放牧中は牧場にまで足を運んで状態のチェックを欠かさなかった。自身が騎手でありながら、スタッフと同等の努力を行う。横山典は常々、「彼らに感謝しないといけない」と口にしている。

 レースではスポットの当たる機会が決して多くない生野と中谷。実際、彼らがG?馬の調整を熱心に行ってきたという事実は、新聞上で触れる機会が少ない。カンパニーが制した翌日の新聞にも、生野が取り上げられることはない。ただ彼らの努力なしにG?馬が誕生することはなかった。その努力をこの場を借りてたたえると同時に、競馬ファンの読者にも縁の下の力持ちがいてこそ名馬が誕生することを理解していただけたらと思う。

(東京デイリー・豊島俊介)

2009年11月03日