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森元要輔

92年を知らない世代の願望

 今週の土日、東京競馬場にトウカイテイオーが来場する。この歴史的名馬の名を聞くと、筆者に競馬の面白さを教えてくれた、ある先輩の顔が浮かんでくる。

 その先輩が、テイオーの数あるレースの中で最も思い出深いと語るのが92年の天皇賞・春。古馬最強のメジロマックイーンと、無敗のテイオーが激突した、あの大一番である。『無敗VS最強』の構図だけでも十分だったが、先輩にとって特に印象に残っているのが、レース前の両騎手の応酬だったという。

 名手・岡部騎手がテイオーを「地の果てまで伸びていきそうな感じ」と評したことに対し、天才・武豊騎手が「あちらが地の果てなら、こちらは天の果てまで伸びます」と応じたことで、盛り上がりは沸点を超えたらしい。「あんな興奮は、2度と味わえないかもしれないな。とにかく、すごかったんだから」と目を輝かせる先輩。熱く語り、やや上気した横顔は、今でも忘れられない。

 人気低迷がささやかれる昨今の競馬界。ウオッカをはじめ、スターは存在するが、高揚感が足りないと感じるのは筆者だけだろうか。秋のG?シリーズ。興味をそそられるような関係者の?名言誕生?に期待したい。岡部VS武豊のような、紳士的舌戦が見たい。これは?92年の熱狂?を知らない世代の願望である。

(美浦時計班・森元要輔)

2009年11月06日

著者紹介

森元要輔

森元要輔

 美浦時計班。愛称は「ブタ」で25年間通ってきたが、最近は田中将大に似ていると言われるように。ようやく人として認められたようだ。他人より食費がかさむため毎日が正念場。天才タイプに出なかった、残念タイプのAB型。