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DP導入から約1カ月…各厩舎の利用法に注目

 栗東トレセンでも10月2日からニューポリトラックコース(以下DP)がオープンした。約1カ月たったが、利用しない厩舎も多い。美浦で多くの故障馬が出たという情報もあり、様子を見ているといった状況だ。

 台風18号が本州を直撃した10月7日は滋賀県でも大雨、洪水、暴風警報が発令された。翌8日の各コースは水浸し。そんななか「こんな日こそ試したかった」と馬の背にまたがり、DPへと向かう中竹師の姿があった。「ウッドはぬかるむし、ダートは路盤の振動がもろに伝わる。DPだけは最高のコンディション」と絶賛した。油の効果で凍りにくいことから、これからの時季はさらに利用価値が高まる。「球節の後ろもすれない。冬になると皮膚が乾燥するからね。チップですれてフレグモーネになることもない」。冬場の強い味方となりそうだ。

 池江郎厩舎は天候にかかわらずDPを積極的に活用している。ただ、馬には負担がかからないため鍛える目的には使えないと一般的に言われる。「ウチも目いっぱいにはやらない。DPにチップや坂路を織り交ぜて。走りやすいから手前をスムーズに変えるのがいいね。それに、若駒にはいいんだ。走る楽しさを教えるにはちょうどいい。ぬかるむ馬場は走るのが嫌になる。早い時期から走ることがつらいと感じるのは良くない」と師は説明してくれた。意外なDP効果もあるようだ。

 ディープインパクトが活躍した時代にDPがあれば利用しただろうか。「ディープだとオーバーペースになりかねないから、追い切りでは使わなかっただろう。でも、追い日以外で、雨に頭を悩ますこともあったから、合わせたいい使い方はできた」。もっと強いディープが見られたかもしれない、というわけだ。

 施設の向上にどう向き合うか―。「馬を育てるのに?これ以上?ということはない。いいことにはどんどん取り組みたい」と指揮官は話す。馬づくりは試行錯誤の繰り返し。これからも各厩舎のDP利用法に注目したい。

(関西デイリー・井上達也)

2009年11月10日