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大沼博之

白衣にドキドキ!?

 最近、休養理由の欄にササ針という言葉を見なくなったような気がする。期間の長短はあるにしろ、すぐに放牧に出され、血液がうっ積するほどの疲労は残さずに、常にフレッシュな状態でレースに臨んでいるためなのだろう。

 トレーニングのやり方も大きく変わり、ひたすら長めを追って体力と根性を鍛える方法は少なくなり、科学的理論に基づいた多様な方法で鍛錬とケアが施されている。われわれ年代の古い常識などは、もはや過去の遺物となりつつあるようだ。

 そんな中、ある調教師は「獣医のあの白衣はどうなのかな。人間にとっては威厳や尊敬の象徴であっても、馬にとっては痛いところを触られ、注射を打たれるなどストレスの元以外、何ものでもないんだよね」と話していた。利口な馬はすぐに識別してしまうので、別に普通の作業着で治療してくれれば十分というわけだ。確かに小生も入院した時は、男の先生が来るとやたらに緊張したし、白衣の看護師さんには胸がときめいたものだ。

 とはいえ、悪いことばかりではない。以前、ある記者が一時停止を怠って接触事故を起こした時、たまたま通りがかったベテランの某騎手が、黒塗りの大型ベンツからサングラス姿で降りてきて「アニキ!どうした?」と声を掛けた。その姿を見たとたんに事故の相手が走り去ったというから、こういう見てくれも案外、大事なのかもしれない。

(美浦時計班・大沼博之)

2009年12月11日

著者紹介

大沼博之

大沼博之

美浦時計班。50万キロ突破目前の愛車同様、丈夫だけが取りえだったが、年齢とともに頭髪と記憶の薄れが目立つ。ハイリスク→ローリターンならともかく、ノーリスク→ノータリーンとならぬよう24時間競馬と真剣に向き合う。