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竹原伸介

頭の痛いグランプリの矛盾

  今年の中央競馬もあと2週。もちろん最後を飾るのは有馬記念で、10日にはJRAからファン投票の最終結果が発表された。上位馬はG?馬がキラ星のごとく並び、全馬出走してくれば「豪華キャストのそろい踏み」といった印象である。

 ところがファン投票10位までを見みると、半数の5頭が出走を回避する模様。サラブレッドにケガや病気はつきものだから回避を批判するつもりはないが、回避馬5頭の合計40万8658票(重複あり)が、無駄な投票になってしまった。

 創設以来、有馬記念は最強馬決定戦の趣きがあり暮れの大一番だったが、近年はサバイバルゲームの様相となってきた。おおまかなローテを挙げれば、3歳牡馬ならトライアル→菊花賞→JCと夏場を休養しても秋4戦目。古馬牡馬ならステップレース→天皇賞・秋→JCで同じく秋4戦目になる。原因を考えると、レースのハイレベル化でG?が消耗戦となり、トップクラスの馬たちが数をこなせなくなっているようだ。

 質の高いレースをファンに提供すればするほど、最後には出走メンバーが落ちてしまう。この矛盾はJRAも頭の痛いところであろうし、筆者も一ファンとして危惧している。宝塚記念も同様のメンバー構成となっているだけに、すぐにでも対策を考えなければならない問題かもしれない。

(栗東時計班・竹原伸介)

2009年12月12日

著者紹介

竹原伸介

竹原伸介

1966年1月2日、埼玉県出身。栗東支局長として坂路からコースまで栗東時計班として器用に業務をこなす一方で、器用貧乏とのうわさもチラホラ…。馬券はパドック重視で、狙ったレースにドカンと買うタイプ。血液型A。